病院などでの一般的な腰痛治療
一般的な腰痛治療その1
手術・・・椎間板ヘルニアの治療として用いられることがあります。腰痛の原因のところでも書きましたが、ヘルニアそのものが原因と考えにくいのです。実際手術で改善しない症例が多々ありこれは整形外科学会でもたびたび問題となっています。この手術は脊髄という神経の束の付近で行われますので、慎重に手術が行われてとしても、リスクがかなり高いことを知っておいてください。
一般的な腰痛治療その2
コルセット・・・脊椎分離症や変形性脊椎症に用いられます。過度な運動による疲労骨折であれば必要な処置だと思います。ただし、腰椎変性すべり症の場合はコルセットを持続的に使用すると、自分自身の腰背筋が弱化するため、さらに悪化してゆく可能性があります。コルセットの着用と同時に、腰・背・腹筋をきたえることをお勧めします。
一般的な腰痛治療その3
牽引・・・腰椎椎間関節症や椎間板ヘルニア、脊椎分離症(すべり症)などに用いられます。
牽引によって痛みが軽減することもありますが、悪化することもあります。基本的に椎骨を支える靭帯などは進化の過程から考えても引っ張られることを前提に作られていないため、引張りには弱いのです。しかも牽引で引っ張っても、日常の立位状態でいれば、すぐ重力の影響で元に戻ります。牽引を行うとその場では良いかもしれませんが、靭帯が徐々に緩み関節が不安定になります。その結果として周辺筋肉の緊張が起こり、かえって腰痛が起こりやすい状況を招く可能性があるのです。
一般的な腰痛治療その4
神経ブロック注射・・・ぎっくり腰で症状の激しいときに用いられます。ぎっくり腰の基本は安静です。痛みのつらさを神経を麻痺させる形で緩和させるのですが、根本的な解決策ではありません。これによって無理をすることのほうが心配です。痛みが強いということは、動いてはいけないという生理的反応なので、身体の訴えを素直に聞いてあげる事が大切です。
一般的な腰痛治療その5
消炎鎮痛藥・・・腰痛全般に用います。痛みには基本的に局所的な炎症が存在します。そのため消炎鎮痛藥は痛みをある程度コントロールすることができます。しかし持続的な使用は、胃腸障害や血行障害を招くためお勧めしません。初期の急性の炎症状態を緩和するのに用いるのが適当だと思います。
一般的な腰痛治療その6
筋弛緩剤・・・急性腰痛に用います。ぎっくり腰は腰および骨盤の不安定さが基礎になっていると思われてます。そのため筋弛緩剤は腰の不安定性を助長するため、その場はよくても、急性腰痛を再び惹起させる可能性があります。そのため基本的にはお勧めしません。もし筋弛緩剤を使われるのであれば、そのあとすぐに腰の安定性を回復させる治療を行うことをお勧めします。
一般的な腰痛治療その7
シップ剤・・・温シップと冷シップがありますが共通して入っているのは消炎鎮痛薬です。そのため使用法は基本的に消炎鎮痛薬と同様初期ののみ用いるのが基本です。温シップであっても、消炎鎮痛薬が含まれているので、あまり長期のお勧めはできません。
一般的な腰痛治療その8
温熱療法・・・広く腰痛に用いられます。急性期は氷水で冷やす。慢性期はハットパックや超短波、遠赤外線などが基本です。これは治療としては最も安全で効果的な治療のひとつです。ただしスポーツ選手の場合、再発しないためには、あまり暖めすぎない方が良いでしょう。それはゆっくり組織を再生させる方が、筋肉や靭帯の質がよくなるからです。
一般的な腰痛治療その9
腰痛体操・・・すべり症などの加齢に伴う腰痛に有効です。鍛えるきんにくは腹筋と殿筋と背筋です。